FC2ブログ

『onBLUE vol.27 “巻頭特集 紗久楽さわ”』― 唸ったりうなずいたり陰間のことを考えたり

0
『百と卍』を読みながら、「なんとなく、雲田はるこさんの作品みたいな雰囲気があるなぁ」と思っていたわたし。“雲田作品”で、この時すぐに浮かんだのが『いとしの猫っ毛』だったのだけど、素直で素朴な感じの受け(恵ちゃん)と、ちょっと屈折している風な攻め(みぃくん)、という組み合わせは、あながち卍と百樹からそれほど外れていない感じがしたし、キャラたちの様子やセリフがコミカルだったりほのぼのと楽しげだったりしな...

『楽園暮らしはどうですか?』(夕映月子) 『ネオンサイン・アンバー』(おげれつ たなか)[2]

0
最近読んだ、作家によるゲイ(セクシャルマイノリティ)への“誠実な想像力”が感じられる作品といえば、これも外せない。ネオンサイン・アンバー (ディアプラス・コミックス)おげれつたなか 新書館 2016-12-29売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools床ごと鼓動しているようなクラブで緒方(おがた)は、客のひとり、サヤと出会った。サヤはいつも違う女を連れた、アンバー色の肌をしたギャル男。正直、苦手なタイプだ...

『楽園暮らしはどうですか?』(夕映月子) 『ネオンサイン・アンバー』(おげれつ たなか)[1]

0
ここ数年、実際のセクシャルマイノリティの存在を意識した商業BL作品が増えたなぁ……と感じている。いや、もっと前から、この本で述べられているところの“誠実な想像力”が感じられる作品が少しずつ増えてきてはいたけれども、ここ3年くらいは特に、増えてきている気がするのだ。週末に読んだこの作品も、まさにそんな風に感じられたもので、ハッとするような、とても繊細な表現がそこかしこに散りばめられていた。楽園暮らしはどう...

『リリーのすべて』 ―レビューその2/友人たちと話したこと編

0
鑑賞後、いや鑑賞中から、われわれ3人(わたし、あやめさん、vivian先輩)の涙腺を緩ませまくった『リリーのすべて』。リリーのすべて ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 2016-09-07売り上げランキング : 887Amazonで詳しく見る by G-Tools夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。風景画家のアイナー・ヴェイナーは肖像画家の妻ゲルダと結婚し、デンマークで充実の...

『リリーのすべて』 ―レビューその1/わたしが感じたこと編

0
すでに見た友人・知人から、かなり評判のよかった『リリーのすべて』。よく行く映画館で上映されていたので、見に行ってきた――あやめさんと、vivian先輩とで。リリーのすべて原題:The Danish Girl監督:トム・フーパー 2015年 イギリス1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼される。その際に、自身の内面に...

キャラもストーリーも愛おしい―『それに名前をつけるなら』『あいもかわらず』(鮎川ハル)

0
モテたくて仕方ない童貞DKがじわじわとカッコよく見えてきて、モテモテだけど実は一途な大学生の不器用さが、だんだんカワイイと思えてしまう。読み終わると同時に思った。この作品、好き。それに名前をつけるなら (マーブルコミックス)鮎川ハル ソフトライン 東京漫画社 2016-06-17売り上げランキング : 17148Amazonで詳しく見る by G-Tools俺で童貞切ってみない?女子にモテたい純情童貞男子校生・佐野は、ひょんなことからサブ...

M/M小説の活気がまばゆいような――トークセッション「ぼくらの共犯同盟」3ヵ月遅れの参加レビュー

1
前エントリの最後に書いた、「『幽霊狩り』を手にする直前、M/M小説に関連した、とあるイベント」。それは、こんなイベントでした。ぼくらの共犯同盟冬斗亜紀 × 三浦しをん“満員御礼”ですよ! 申し込みが間に合ってよかった!“共犯同盟”とは、『アドリアン・イングリッシュシリーズ』で、主人公のアドリアンが主宰しているミステリーファンのファンミーティングのこと。そう、このイベントは、『アドリアン・イングリッシュシリー...

“SHUDO”モチーフのアニメと、やおい・BLのあのセリフと。

0
先日、立て続けに海外でのBLネタに遭遇した。まずはこちら。SHUDŌ | Animation Short Film 2015 - GOBELINS“衆道”をモチーフにしたアニメのショートフィルムが、YouTubeで公開されているのだった。しかも、おフランス製。早速アニメを見てみたのだけど――テキトーで茶化した感じなのかと思いきや、意外にもしっかりと真面目に作られていた!決闘シーンの一瞬の身振りに、武士たち(ハヤテとイワ)の過去を重ね合わせ、二人がただな...

とうとうあの国からあのカレンダーが…カレンダーあれこれ2016

0
この時期になると、あちこちで目にする来年のカレンダー。しかし今年は、こんな情報をネットで見かけて思わず身を乗り出してしまいました。フランスの消防士カレンダーが出る!――フランスといえば、当ブログのカレンダー特集には欠かせない、セクシーすぎるラガーメンカレンダー。そんなフランスから、消防士カレンダーが出るんですってよ!? これまで注目していた、ニューヨークの消防士カレンダーのように、“爽やか&ヘルシーな...

春画展であれこれ妄想するなど

0
春画展に行ってきた。前々から行きたいと思っていた展覧会なのだけど、いやー、期待どおりの期待以上でしたね。ん? 何言ってるんだって? つまり、“きっと期待以上の内容だろうなぁ”という“期待”に応えてくれた展覧会だったってことですよ!春画というと、エロ、猥褻、不道徳、下品、下卑、公序良俗に反する――といったような言葉やイメージを抱かれる向きも少なくないと思う。今回の展覧会も、スポンサーがつかなかったり、受け...