無邪気なお節介

lucinda

日曜はようやく、本の在庫見直しを終えたけれど、早くも新たな本の山が形成されつつある現状。これは……まるで賽の河原……みたいな……。

またしてもネットをうろついている途中に心に引っ掛かったニュースを紹介。

ブーケトスは人権侵害だ(AERA 09/6/1号)

きっとリンク先はそのうち削除されるような気がするが、内容はタイトルそのまんま。つまり、アラサー以上の女性にとって、ブーケトスに参加しなければならない、ブーケトスを受けなければならない状況は、「結婚しないとダメ人間」「結婚してこそ親孝行」という結婚原理主義(わかるけど怖いまでのインパクトのある言葉だ…)を押し付けられているような気がする――というもの。

ブーケトスには遭遇したことはあるが、記事にあるような「名指し」や「点呼」は、幸い経験したことはない。そんなことをされた日には、メチャクチャ顔が引きつっているだろうなぁ……。

そういえばある友人の結婚式で、その友人は、2ヵ月後に結婚式を挙げる友人にブーケを手渡していた。結婚がまったく決まっていない女はわたしだけだったのだけど――あれはあれで、なんだか微妙な気持ちになったんだよなぁ……。別にブーケが欲しかったわけじゃないけど、何かが引っ掛かるような。どうしてほしかったのかは未だにわからないけど。人の気持ちって難しい。

関連するこの記事では、女心の複雑さが垣間見られるような感じ。

【独女通信】ブーケトスに断固反対!

ここに挙げられている女性たちの「ブーケトスに参加するとさらし者っぽい」「上から目線で見られている感じ」「不満を口にするとひがんでいると思われそう」などなど、そのやや卑屈かつ客観的な視点は、腐女視点に直結しそう……って、それはいいすぎですか!? だけど負け犬アラフォー腐女子なわたしは、苦笑しつつも想像はできるのだ。

いろいろあるなぁ……と思いつつ、へぇ!と思ったのが、「AERA」記事の

「何ていうか、女性特有の、見ていてウザい習慣。結婚を無自覚にすばらしいと決めつけて、未経験者にすすめてあげなきゃってハタ迷惑でしょ。男性が『家、買わないの?』って言われるのも一緒なんだけど」

という40代男性のコメント。そうかそうか、男性の場合は、結婚はさることながら家の購入がそんなにプレッシャーになっているのか――と、妙に感心してしまう。

さすがにBLには、結婚式はあっても「ブーケトス」はそうそうないと思うけれど、「家の建築・購入」設定はたまに見かける。でもそれは大抵、攻めが積極的に動いているもんね。攻めは全然その気がないのに、「家を建てろ!」とせっつかれるシチュがBLに組み込まれると、どうなるんだろう……すごく所帯くさい内容になるかしら。ただ、「家の建築・購入」をせっつかれるということは、リッチではない攻めも含まれる事態になるかもしれない――それはそれで楽しそう!

まあ、いずれにせよ、余計なお節介、場合によっては善意の押し付けという感じは免れない。「そんなにいわれなくても本人は分かってる。いろいろ事情があるし結婚しない(or 家を買わない)と言っているわけでもないんだから、放っといてくれない!?」って感じかな。うまいことかわす文句にも限界があるんだからさ。
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