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30半ばにしてやおいにハマる

今さらながら少しずつ、やおい・ボーイズラブにハマり腐女子の道を歩む日々

部長の男(鳩村衣杏)

2012.05.12/Sat/23:58:30


寝る前に読み始めたこの作品。途中で、ん? と思って挿絵ページをザッと見て、「これは……リバなんじゃなかろうか……!?(ゴクリ)」とリバの予感に震えた。


ええ、予感通り、リバでした。こんな素敵なリバ作品を読めるなんて! しかも小説で!


表紙絵が壮絶に艶っぽく、タイトルと合わさると、どこか昭和チックなエロさが漂っているような感じがするのも良いと思います!


部長の男 (ガッシュ文庫)部長の男 (ガッシュ文庫)
鳩村 衣杏 佐々木 久美子

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水科康太という純朴な青年を、一人前の使える男にすること…それが、出世を条件に、印刷会社広報部部長・日下部に課せられた任務だった。容姿に恵まれ処世術にも長け、仕事も恋愛も順調な男盛りのゲイである日下部にとって、真面目だが無愛想で目つきの悪い康太は、食指も動かない取るに足らない相手。しかし彼から予想以上に懐かれ好かれて、ペースを乱される。一途な想いをいじらしく感じた衝動で、日下部は康太を抱いてしまい…。



日下部は39歳ながらもヘッドハンティングされてすでに部長を務めているようなやり手の男。そんな彼が「取締役」をエサに社長の密命を受けて、地味で純朴で内気な23歳の青年・康太を教育することになる。


しゃべり方や仕事の心構え、衣服まで細々と面倒を見る日下部は、何でも知っている大人の男。素直な康太はそんな日下部に憧れ恋焦がれ、夢中になってついていく。まさに、「アナタ色に染められて~」って感じ。


おまけに自分がゲイだと打ち明けたりして、飼い主に全力で懐く仔犬そのもの。いや、康太のこの様子はファザコンっぽいかもしれない。日下部が康太の面倒を見る様子も、ちょっと“パパ”っぽいところがある。


ともかく、主導権を握っているのは明らかに日下部で、最初のセックスも、もちろん日下部がリード。この時の描写が、「初めての●●」って感じそのものでエロかったなぁ……!


日下部は康太の気持ちを知り、自分も康太に惹かれていると気付いていながら、社長の密命のため自分の気持ちを認められない。康太が社長の家に招待されたと聞いて、ようやく認める決意をするのだが、このとき日下部は、それまでの主導権を半分くらい手放した気がする。


そして日下部は社長の密命を知った康太に乱暴に抱かれ、翻弄されるのだ。これも一つの“下剋上”ですかね。ここで、これまで日下部×康太が、康太×日下部になるのだけど、その流れが無理なく、リバをストーリーに沿ってすんなり受け入れられた。


純朴で内気で自分に自信がない康太は、デキる大人の男・日下部の言動や行動に、オロオロさせられたりドキドキさせられたりするけれど、一方でそんな康太のピュアな反応に、日下部もイライラさせられたりドキドキさせられたりしているのだ。この対称性も巧い!


鳩村さんゆえ、ただエロだけで終わったりしません。印刷会社を舞台に企業買収を絡ませて、仕事シーンも十分堪能できる。というか、買収を阻止するための日下部が考えた戦略、読んでいるわたしもワクワクしたよ!


巻末に収録された「可愛い男」では、康太×日下部の事後の様子がほのぼのと描かれていて笑ってしまった。康太よ……成犬になったと思ったら、やっぱりキミはハートは仔犬のままなんだね……(微笑) 日下部のギリギリでプライドを保っている様子も微笑ましかった。


寝る前に読み始めたので、「リバかも……!?」と思ってからも、「いやいやちゃんと寝て、明日読めばいいじゃない」と一度は寝ようとしたのだが、続きがどうしてもどうしても気になって……。


結局、徹夜して最後まで読んでしまいました。


――それくらい、ワクワクしながらページをめくった作品だった。読み終わってから興奮してツイートしたのだけど、3人くらいの方と、「いやぁ、“良いリバ”でしたねー!!」と、うなずきあったものね。


ほんと、商業小説では思いがけないほど「良いリバ」作品でございましたことよ。ごちそうさまでした。


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ハマってる人の瞳はキラキラしているものなのです

2012.05.09/Wed/17:00:12


仕事でお世話になっているAさんのお宅に遊びに行った時のこと。Aさん宅の隣人でAさんと同業者のBさんを、お茶に誘うことになった。


しかしBさんご本人はあいにくお留守だったため、Bさんの奥様だけがお茶に参加することに。奥様は、以前Aさん宅で開かれた忘年会でお会いしたことがあるのだけど、おっとりとした物静かな方だ。


「お邪魔します」と言いながら、相変わらず楚々とした物腰で部屋に入ってきた奥様に挨拶した時、奥様の手に握られた携帯に、見覚えのあるストラップがぶら下がっているのに気付いた。


そのストラップは、とあるJリーグJ1サッカーチームのマスコットキャラ。vivian先輩もつけていたので、しっかり記憶していたのだ。


「奥様って、あのチームのサポーターだったんですね~」と声をかけてみると、「そうなんです。もともと夫がファンで、結構前から夫についてスタジアムに応援に行ってたんです。でも最近、わたし、すっごく好きな選手ができて!」


と、突然、スイッチが入ったように奥様がイキイキとしゃべり始めるじゃありませんか!


「去年、応援に行った時、スタメンに入っていたカレを見つけたんです! ああ、まさにわたしのタイプだわって! もうそれからは、カレに会うのが楽しみで楽しみで! カレを見つけてからは試合開始の2時間前にはスタジアムに行ってるし、練習場にも通ってるんですよ~!」


4_futta1268m.jpg
※写真はイメージです


この人、こんなにしゃべる人だったっけ? と思うほど、目の前の奥様はお茶そっちのけでしゃべることしゃべること。Aさん夫妻はは奥様の傾倒っぷりを知っていたらしく、ニヤニヤしながら聞いている。


「あ、あの、そのカレがスタメンに入るまでは、カレのことはご存知なかったんですか?」


「知らなかったんです~! チームは応援してたんですけど、わりと夫につきあうって感じだったから……。でも今はカレ、ほぼレギュラーになっているので、毎回会えて嬉しいんです。もう、ほんっっっと(※結構タメて強調)カワイイし、カッコイイし。ね、ほら、カッコイイでしょう!?」


と、携帯の写真をどんどん見せてくれる奥様。しかもその写真はどれも、走り回っている姿が正確に捉えられた玄人はだしのデキのものばかり。どうやら毎回、一眼レフと一脚を抱えて写真を撮りまくっているらしい。


愛だ……いや、萌えなのか……!? いずれにせよすごいよ……!


どこかのチャクラが開いちゃったんじゃなかろうかと思うほど、奥様の瞳がキラキラ輝いているのに圧倒されながら、そういえばダンナさまのBさんはどう思っているんだろうと思った。


3_soccer032.jpg
※写真はイメージです


Bさんご自身もアザラシに夢中で、その生態を追っかけて世界中を飛び回っているような人なのだけど、奥様はそんなBさんに黙ってついていって、Bさんをサポートされてきた。やっぱりBさんも、サッカー選手に夢中な奥様のことを、温かく見守っていらっしゃるのかしら?


「夫はもともとチームのサポーターなので、今も一緒にスタジアムには行ってます。でも、わたしがカレに夢中なので、ちょっと寂しそうかな(微笑)


あらら……。


「でもね、気づいたことがあるんです。この前、ちょっとわたしが体調を崩して横になっていた時、珍しく夫がいろいろと気にかけてくれたんですけど、その時わたし、夫のことよりも『ああ、カレに会いたいッ! 元気にならないとカレに会えなくなる……!』って気持ちでいっぱいだったんですよね


ほほう……。


「でもこれって、夫が体調を崩して寝ている時、『うう、アザラシに会いたいッ!』と呻いていたのと一緒だなって。看病しているわたしのことじゃなく、アザラシの名前をずっと言ってたんですから! それを思い出すとやっぱりわたし、夫にとっては2番目だったんだなーって


そう言いながら奥様は、カレがバッチリ納まっている待ち受け画像をやさしく撫でた。


「この待ち受けも、カレに会うまでは夫の写真だったんですけど、今じゃカレに取って代わられちゃって」


ウフフ……と微笑む奥様に、何を言えばいいかわからなくなって、Aさん夫妻と一緒にウフフ、と微笑み返しておいた。


まあ確かに、Bさんは並々ならぬ熱意をアザラシに傾けていらっしゃるので、奥様が語るBさんの様子もありありと想像できる。とはいえ、Bさんも奥様も、お互いの“追っかけ”に黙ってつきあっている様子なので、なんだかんだ言っても仲が良さそうで楽しそうだと思わないでもないんだけどさ。

2_futta1251m.jpg
※写真はイメージです


ふと、同年代くらいの友人たちが、贔屓のアイドルに対して「もうなんだか、お母さん(or お父さん)みたいな気持ちよ」と言っていたのを思い出して、奥様にもその辺りを聞いてみた。すると


「うーん、どっちかっていうと、恋人、みたいな気持ちかなぁ……。あ、確かにお母さんみたいな気持ちの時もあるけど、やっぱり恋人みたいな気持ち……キャッ!


と恥じらいながら答えてくださった。カ、カ、カ、カワイイんですけど……!


「もーう、こんなにしゃべってごめんなさい! カレの話になるともう歯止めが利かなくって。この前会った友人にも、『あなたってそんな人だったっけ』とか『カレの話が一番面白かった』とか言われちゃったんです~! 自分でもどうしたのかと思うぐらいなんですけど


なんておっしゃってますけど、奥様。それが何かにハマってる・夢中になっている状態というものです。なんかバラ色っぽいオーラが出ていたような気がしましたもの!


何かにハマっちゃった人って、周りを思い返してみても、大なり小なり、キラキラした瞳をしているよね。


あ、何かにハマっちゃった人に共通して見られると思われることを、太字にしてみました。こういうのがいくつも重なって、キラキラ・イキイキが増していくんじゃなかろうか。


幸せそうだったなぁ……。<しみじみ


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【勝手に祭り】プチ☆成宮ゆり祭り

2012.05.06/Sun/23:59:57


今年のGWは、前半は用事があって実家に帰省したし、後半もちょこちょこ出かけたので、あまりじっくりと本を読める状況ではなかったのだけど。


そんな中で読んだBL本は、見事にほぼ成宮ゆり作品だったことに、我ながら笑ってしまった。せっかく買った新刊もそっちのけで読んでたもんね。


120507.jpg
今手元にある成宮作品の数々。GWに読んだのは下半分


本を読めた日は実質3日くらいとして、その間に読んだ成宮作品は3冊。読み直したものも入れると4冊。久しぶりに作家読みしてるなぁ……というか、いまだにこうしてハマっちゃう作家や作品があるBLの奥深さ&幅広さに、心の底からリスペクトだよ!


それにしても出版点数は結構あるにも関わらず、どうしてわたし、今まで成宮作品を知らなかったのか……。たまたまこれまでわたしの周りで聞かなかっただけだとしても、それはそれで、周りも成宮作品に気づいていなかったということになる。


というわけで、通算9冊ほどしか読んでいない身で誠に僭越ながら、成宮作品を見過ごしてきた原因を考えてみた。余計なお世話なのは、重々承知でございます。


――でも偉そうに言っておきながらナンだけど、最大の原因はこれだと思うな。


身の程知らずなので折り畳みます。
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スキャンダルは何だって“タブー”、よね?

2012.05.03/Thu/23:35:50


GWって、曜日の感覚がおかしくならないか……!?


というかほぼ1年中、時間の感覚がズレているじゃないか! というツッコミはさておき、そんなGWの真ん中にバイ友宅飲み会をしてきた。


なんだか怪し気な字面だけど、別にラブ&エロスな話題で盛り上がるわけではなく、飲み会は終始一貫ピースフル<なんだそれ。 でもちょっと耳に引っ掛かったのが、なでしこジャパンの選手が『フライデー』に載っていたという話題だった。


女性同士で手をつないでいるのを撮影されていたらしい、という以上の情報を、その場の誰もが知らなかったこともあり、「別にそういう人がいてもいいじゃん」という感じでその話題はとりあえず収束したのだけど。


どんな記事だったのか知りたくなって調べたら、フライデーの記事そのものではないけれど、それを取り上げた記事を見つけた。


120502.jpg
色気より食い気に走ったわしら


なんだかいろいろ微妙なので折りたたみます。
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「腐女子の嫁ぎ方」で“まさか”の時に備えよう……かな

2012.04.27/Fri/12:14:26


結婚はしたいけど、腐趣味とどう折り合いをつければいいのか――というのは、腐女子の永遠の課題だと思う。実際、わたしの周りでもそういう話で盛り上がることがあるし、このブログでも、その悩みをネタにしたこともある。


ま、その前に結婚相手を見つけておけ! という、これまた永遠のオチがつくんですけどね。


この本を知った時は、「どこかの腐女子の結婚するまでの体験談や、その体験に基づいたノウハウが紹介されているんだろうなぁ」ぐらいにしか思っていなかったのだけど、ふと思いついて読んでみたら……。


腐女子の嫁ぎ方腐女子の嫁ぎ方
ビルトランス 編 玄吾朗

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男同士の恋愛を扱った同人誌やドラマCDなどを好む女性たち「腐女子」。彼女たちが結婚を考えたとき、どのような問題が生じ、どう解決していくことがベストなのか…。 本書では、婚適齢期を迎えた腐女子の主人公「腐美(ふみ)」が、5人のイケメン執事と「腐女子が嫁ぐ」際の問題や不安、疑問点を考え、一緒に解決策を探っていきます! 本書の制作にあたり腐女子にアンケートを行い、すでに結婚して円満な家庭を築いている先輩腐女子(いわゆる主腐)にもインタビュー! ほかにも「まんだらけ」「ケイ・ブックス」といった同人誌専門ショップや、オタク同士の婚活サービス「バラード コンプレックス」、大手結婚情報サービス「オーネット」などへの取材も実施。腐女子の「結婚への道」をナビゲートします。


かなり、いや超実用的な内容でビビッた! そして感心した!


「実際に結婚しているどこかの腐女子の体験談」もあるにはあるのだけど、それは間奏的な小休止のような感じ。それよりは本の紹介文にあるように、


結婚したいと考えているなら、腐趣味についてどんなことをするべき/考えるべきか?


というテーマに沿って、出会いの方法から腐コレクションの整理方法、コレクションが家人の目に入らないようにするためのテクニック、果ては亡くなった時を想定した対応方法まで、微に入り細に入り紹介されているのだ。


しかも、実際にいつでも行動を起こせるように(?)、ショップや会社なども具体的に紹介されているという親切ぶり。


同人誌を含めた本の整理方法としてデジタル化が勧められているところでは、自炊方法まで紹介されていてのけぞった。あと、遺言状を簡単に作成できる方法の紹介にもね。


読んでいて、「へー、こんなサービスがあるんだー」と思ったものもあって、かなり勉強になった。というかこれ、結婚に限定しなくても、腐女子であれば知っておきたいことばかりじゃないかな。


もっといえば腐女子に限定しなくても、ハマっている趣味のある人には使える情報だと思う。


現在は情報の入れ替わりが非常に激しいので、こういう本は5年、いやせめて10年ごとに出るといいんじゃないかと思った。「現代用語●基礎知識 2012年版」みたいな感じでさ。


巻末には、腐女子が回答した、本の内容に沿ったアンケート結果が紹介されているのも楽しい。


――でもこのアンケート、回答者の年齢帯がハッキリしないんだよねぇ……。妙齢には違いないだろうけど、“妙齢”の範囲って曖昧だしなぁ……。それだけが残念だ。


ともかく、わたしも何かの理由で本を整理しないといけない時などは、この本を参考にしたいと思います!


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お前になんか惚れてない!(成宮ゆり)

2012.04.25/Wed/23:05:11


BL小説は、作家買いでほぼ固定されるようになった今日このごろ。しかし、「続・カラカラリン孤堂」のかりんこさんからお借りした成宮ゆりさんの新刊を読んで、ブルッとアンテナが震えました。


文章のリズム感もストーリー展開も引っ掛かりを感じないし、何より仕事シーンがガッツリ描かれているのが良い!


そんなわけで、現在、成宮ゆり作品にプチハマり中。まだ6冊程度しか読んでいないけれど、仕事シーンに不足ナシ、かつキャラ設定が好みなのが、現在のところこの作品。


お前になんか惚れてない! (角川ルビー文庫)お前になんか惚れてない! (角川ルビー文庫)
成宮 ゆり 海老原 由里

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深夜残業、厭味な上司、そして厳しい取引先。最悪な一日に腐っていたシステムエンジニアの佐藤は、居酒屋で超好みの強気美人と出逢う。意気投合した体を重ねたらHも最高。けれど甘い余韻に浸っていた時、携帯に大嫌いな取引先からの連絡が入る。驚いたことに電話をかけているのは…目の前の男!?「男を漁る暇があったら仕事しろ」なんて憎まれ口を叩くクライアントの鈴木だけれど、佐藤の頭からはあの日の鈴木の色っぽい顔と極上のHが消えなくて…!?天敵同士の勘違いラブ。


自分が構築したわけでもない上に、設計書まで失われている厄介なシステムを引き継いだ佐藤と、その厄介なシステムを使って、毎日のように電話で佐藤を厳しく責めているクライアントの鈴木(システム管理者?)が主人公。


ひょんな偶然から、互いの正体を知らず衝動的に寝てしまう二人。でもだからといってその直後、二人がすぐに仲良くなるわけではありません。


よりによってどうして相性の悪い取引先と寝たのか……とどちらも後悔しつつ、互いの仕事ぶりによって徐々に信頼感が生まれ、惹かれあっていくのだ。


その、少しずつ歩み寄っていく感じが、読んでいて自然で説得力があってイイ! そうだよねぇ、うまくいっていない取引先ならなおさら、仕事を介してじゃないと相手の良さを素直に認めて歩み寄れないよねぇ!


佐藤と鈴木は、どちらも仕事ができて仕事にプライドを持ち、いずれは独立を考えている。そのせいか、なんとなく攻め×攻めっぽい。佐藤の一人称でストーリーが進行しているので、佐藤の一途さの方が若干目立ってはいるけれど、リバ設定にしたとしても違和感がない、と思う。


“佐藤”と“鈴木”なんて、どちらも非常にポピュラーな苗字にしていることも、二人の対等さやライバル意識を匂わせているような気がする。そういえば昔、「鈴木くん」「佐藤くん」ってお菓子、ありましたね……って、まさかあのお菓子がインスピレーションに……!?<そんなわけがない


まああえて難を言えば、佐藤が最初に見立てた「鈴木は恋愛を面倒に思っているタイプ」が見立て違いだったのかどうかがよくわからないのが、ちょっと消化不足。


それに仕事シーンがめちゃくちゃリアルに詳細に書き込まれているだけに、正直、ノンケの佐藤が、いくら綺麗に整っているといっても男性の鈴木と、いきなりデキるものなのか疑わしく感じる部分もないではない。


でもそれを言ったらBLは始まらないものね! いや、「事実は小説より奇なり」な出来事は割と珍しくないようなので、そんなこともあるだろうさそうに違いないさ!


最後は佐藤が、理不尽な仕打ちを仕掛けまくる陰湿な上司にブッチギレて、会社を辞めて鈴木と二人で開業することになって終わる。佐藤が会社を辞めるくだりも、「仕方ない! それは仕方ないよ!」と読みながら何度もうなずいた。


恐らく確実に、佐藤と鈴木は立ち上げた会社をうまく経営しているに違いない。読後、その後の二人の「イチャつきぶり」ではなく、「仕事ぶり」を読める機会があったらいいのになぁ……と思ったほど、成宮作品の仕事シーン、大充実ですよ!


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SHAME -シェイム-

2012.04.17/Tue/22:25:04


先日、映画「SHAME-シェイム-」を観てきた。

s8.jpg

「SHAME-シェイム-」公式サイト


主演は、去年、やおい脳を超刺激された「X-Men ファーストジェネレーション」で主演していたマイケル・ファスベンダーだし、今作品ではセックス依存症の男を演じているということだし、なんだか面白そうだなぁとは思っていた。


公開前から性描写が過激でファスベンダーの脱ぎっぷりがハンパないと聞いてはいたのだけど、主演男優賞にノミネートされたゴールデングローブ賞で、受賞したジョージ・クルーニー兄貴が、ファスベンダーのチ●コの立派さを絶賛したと聞いた時には、「それは……確かめないと!」と、ますます観たくなったものですよ、ええ。


まあ、18禁指定はされるものの、日本公開時にはボカシを入れられるかもしれないとどこかで聞いたことがあったので、大きさの真偽よりも、ボカシの有無の方が気がかりではあったのだけど。


実際のところは、ボカシは入ってるところと入っていないところがあった。しかし一体どういう基準で入れたり入れなかったりしているのかは、さっぱり不明。


冒頭、ブランドン(ファスベンダー)がベッドから起き上がって素っ裸で部屋を歩くシーンでは、ボカシなし。でも、同じアングルの2回目のシーンではボカシあり。


コールガールや行きずりの女性が登場するベッドシーンではボカシあり。


でも、ブランドンの妹・シシーが勝手にブランドンのアパートに押しかけ、シャワーを浴びているシーンはボカシなし。


――ベッドシーンではボカシを入れるけどそれ以外のシーンはボカシを入れない、というわけでもないし、アンダーヘアを全部剃ってる(つまりパイパン)場合はボカシを入れる、というわけでもないのよね。だって、ブランドンの起き抜けシーンでボカシが入っているのといないのとがあるんだもん。


一緒に映画を観たKさんは、「ボカシなしは、サービスだったのもよ~」などと言っていたけど、そんなハンパなサービスなんていらないわ! いっそ全部ボカシを入れずにいてくれてもよかったのよ!?


なんだか、表現規制への抵触を恐れて自主規制しているBLみたいだな。


そんなわけで、釈然としないボカシ対応だったこともあり、ファスベンダーのチ●コは確かに立派そうでした、としか言えないのが残念だ。


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時々、ジェレミー・アイアンズに似てる気がしたブランドン演じるマイケル・ファスベンダー。気のせい?


ところで、ボカシとかチ●コとか下世話なことをボヤいたけれど、作品自体は、そんなことはどうでもよくなるような、心の内側を引っ掻かれるような内容だった。


――前フリも長いけどここからも長いので折り畳みます。
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“腐”はモテ手段にはならないと思う、に1万点

2012.04.15/Sun/23:57:07


仕事関係の飲み会でのこと。


自称ナード(≒キモヲタ)のJくんとRくん(※どちらも既婚者)は、わたしよりも6歳ほど年下で、一応アラサ―と言ってもいい年代なのだけど、それでも年下世代とのギャップを感じずにはいられないようで、「今の若いヤツら」に驚かされたことや脱力させられたことなどを話題にして盛り上がっていた。


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が、やがて「今の若いヤツら」が「今の若いオタク」へと対象が絞られていき――


「変わってきてるのかなぁと思うのは、以前はオタクであることに罪悪感というか背徳感というか、後ろめたさのようなものを感じている人が多かった印象だけど、今の若いコって、わりと堂々とあっけらかんとオタクであることをオープンにしている感じがする。男のオタクにも、小ぎれいな格好した人が出てきたし


とわたしが言ったとたん、


「あーそれ! それについては、ちょっと個人的に思うところあるんですよねー!


とRくんが不満そうに言ってコーラをグイッとあおり、Jくんも「わかるような気がしますよ」とうなずいたのに、びっくりした。


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今、わたしの周りで“オタク”といえばほぼ腐女子。オタ系の、さらにいえば腐系ではない男性と話をする機会はほとんどないので、RくんとJくんの話に、もちろん興味津々で身を乗り出しましたとも!


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R「別に、オタクであることをオープンにしたり、小ぎれいな格好をするのはいいんですよ。でもね、オタクであることが、オシャレっぽくなっているというか、“ちょっとこだわりのあるヤツ”みたいな感じになってるのがなんていうか……。オタクであることが“モテ”の手段になっている感じが鼻につくんですよ」


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――“オタクであることがモテの手段になっている”……でも多分、ほとんどの非オタクにとって“オタク”であることは今の時代、マイナスではないかもしれないけどプラスにもならないと思う。“付加価値”的なナニかとしてみなされる可能性はあるかもしれないけれど。


“付加価値”として捉えるとすると、女性側からは「わたしのカレ、見かけはオタクっぽくないけど、ちょっとヘンなものが好きで変わってて面白いの~!」という感じなのかしら? ヤバい、ワタシ、男性どころか女性のこともよくわからなくなってるよ!


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J「オレは、“オタク”になるのは自然発生的なモノだと思うんですよね。何かに興味を持って自発的にどんどん追求していって夢中になって、気が付いたら他の人にはどうでもいいムダに深い知識を身に付けているという」


R「そうそう! それって、決してモテに結びつくとは限らないと思うんですよね。でもオタクであることがオシャレっぽくなっている男って、そういう自然発生的なモノが感じられない。それにオタクとしても浅い感じがするんですよね」


――つまり、意図的に“オタク”を装っているように見える、ということですね。なるほど。


でも女のわたしから見れば、“オタク”を意図的に装っているとしても、オタクとして浅短軽薄だとしても、それが今や“モテ”の手段になりうるということはすごい! 革新的じゃん!……と、内心思っちゃうのだ。


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もしもこれが女性オタクだったら、“モテ”の手段になりうるだろうか? ジャンルによっては――その女性オタクが夢中になっているジャンルに男性オタクが多いものであれば、あるいは“モテ”の手段になるかもしれない。でもそれはあくまでも、男性が多いジャンルの話だと思うなぁ……。


それに女性の場合だと、意図的にオタクを装って浅短軽薄がバレたとしても、男性に呆れられこそすれ、拒絶されることはないと思う。むしろ、いろいろ教えてあげようと相手をやる気にさせるかもしれない。


その点、腐ジャンルはキビしいよなぁ、と思うのだ。好きになった女性が腐女子だった、ということはあるだろうけど、「腐女子」であることが“モテ”の手段になるとは到底思えない。


――それがわかっているからこそ、腐女子はそれとわからないように振る舞い続けるんじゃなかろうか。


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腐女子が恋愛や結婚において、自らの腐趣味をどう対処させるのかは、興味の尽きないことではあるな。


ま、個人的には、モテを意識していようがいまいが、オタクでも小ぎれいにしている男性が増えるのは大歓迎ですけれども。


ところで今頃ですが、アップしている写真は今春お花見した桜です。最後の1枚は15日の代々木公園、それ以外は7日の新宿御苑です。


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御苑のソメイヨシノ。綺麗だった!

もうすぐGWだなぁ……。


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ビミョーな気持ちになるBL的定番レトリック

2012.03.29/Thu/02:44:14


年度内にアップしたいネタがあったんだけど、ちょっとバタバタで果たせず、やむなく持ち越すことにした。無念。


でもあと1回くらいは更新したいなぁ……と思いながらBL小説を読んでいて、あることに気が付いた。


――目にするたびに、なぜか苦笑いしたくなるようなちょっとこそばゆくなるような、要するにビミョーな気持ちになるBL小説ではおなじみの文章表現って、あるなぁ……。


わたしの場合、今のところこれ。
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中国の植物学者の娘たち

2012.03.23/Fri/19:07:28


これも以前から気になっていた作品。というわけで、DVDレビュー第2弾。


中国の植物学者の娘たち [DVD]中国の植物学者の娘たち [DVD]

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湖に浮かぶ緑濃い小島。外界から閉ざされた空間で植物とともに暮らす植物学者のもとに、1976年の唐山地震で両親を失い、孤児院で育った女子学生、ミン(ミレーヌ・ジャンパノワ)が実習生として赴任する。遅刻したミンは到着するなり植物学者から怒鳴られ、翌日には薬草と毒のあるトリカブトを間違えてまた怒鳴られる。落ち込むミンをなぐさめたのは、植物学者の娘、アン(リー・シャオラン)。アンも10歳で母親を亡くし、厳格な父親に育てられ、寂しい毎日を送ってきた。お互いが育ってきた境遇に共感する二人は、次第に姉妹のような安らぎを覚えていく。ある夜、植物園の温室で、ミンは薬草を蒸したベッドに裸体でまどろむアンを偶然みかけた。アンの美しさに呆然(ぼうぜん)とするミン。かけがえのない人を見いだした喜びの中で、いつのまにか二人の関係は、温室で癒しあう許されない愛へと高まっていく…。だが激しくも純粋に求め合い、永遠の愛を願う二人には、残酷な運命が待ち受けていた…。


勝手に作品の時代背景は文革前だと思っていたのだけど、さにあらず。文革後の、これからガンガン経済発展して昇りつめてやる! と爪を研いでいるような90年代が舞台、と思われる。

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